hsimyu's diary

ゲームなどをします。

7/28 わたしを離さないで

課題図書でした、 6 月の。

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

なんか読み始める機運が高まらなくて、結局 7 月後半に入ってから読み始めた。 読み始めてからは面白くて一気に読み終えました。(それでも 5 日くらいかかった。体力の衰えを感じる)

ネタバレに触れないで面白い部分を語ろうとすると、ほとんど「キャシーとトミーの関係、良いよね……」みたいなクソ雑魚オタクっぽい感想に終始してしまう気がする。

この作品は、キャシーという女性の独白という視点で描かれる物語で、 最初は「普通の女性 / 女学生」の体験談のように読めるけれど、 実はある重要な設定が裏に潜んでいて、 それがじわじわ独白の中から読み取れていく、というところが面白ポイント。

かつ、キャシーの視点で語られることによって、 キャシーの世界観で「普通」であることは特段「実はこうなんですよ!」っていう修飾なしに明かされるので、 印象としてすげー淡々としてる。それが怖くもあり面白くもある、的な。

その「普通」な世界の中でキャシーとトミーとルースが関係性を繰り広げているのが、 我々読者には全て特異なものに映ってしまう。 なんかそういうところが面白いし、ディストピア小説の一つとして非常に怖い作品だと感じた。

この辺まで書いてしまうとほとんどネタバレになっている気がしてきた。忘れてください。 文学好きより SF 好きのが多分ピンと来る作品だと思う。

文体というか書き方があんまり他に類を見ない人だなーと感じていたけど、 解説とかを読むと、こういうのを割と実験的にやっているっぽい? 他の著作も気になってきた。

ちなみに読書会カツドウ参加者の感想文はこちら。

mutoreimu.hatenablog.com

internet-neko.hatenablog.com 限定公開やめろ!!!


7月の課題図書は新選組血風録 / 司馬遼太郎です。

新選組血風録 (角川文庫)

新選組血風録 (角川文庫)