hsimyu's diary

ゲームなどをします。

寝起きにポテトチップス第21回目

ある日の放課後、教室に忘れ物を取りに戻ると、隣の席の阿澄が机に突っ伏して眠っていた。他に誰もいない教室で、俺は彼女をじっとみつめる。あまり話せたことはないけれど、いつも気怠げでぼうっとどこか遠くを見つめているような彼女に、俺は惹かれていた。

「……好きだ。」

何度も頭の中で繰り返した言葉は誰の耳にも届かず、静かな教室に響く。

「聞かれてなけりゃ、簡単に言えるのにな……。」

自分の教科書を机から取り出し、ドアへと向かう。

――ガタッ

突然の物音に驚いて振り返る。

眠っていたはずの阿澄が、体を起こし、顔を真っ赤にしてこちらをみつめていた。

「お、お前……。」

いつもの彼女からは想像もできないような、恥じらいと戸惑いに満ちた表情で、彼女は言った。

 

「あぅ」